自宅の敷地内にある電柱を移動する方法

電柱移動の条件

 

 

さて、電柱を移動するとしても、移設後の位置によって今度は相手側の承諾を得る必要が生じてきます。公道から公道への移設であれば、移設の承諾についても比較的簡単に取得できます。もちろん、自治体によって違うわけで、条例や取扱い基準などから、電柱の移設に関する規則を設けて、それに従わなければならないケースもあります。

 

さて、敷地内の電柱ですが、同じ所有者の土地へ移動、もしくは同じ敷地内の移動であれば問題ありません。ここまでをまとめると、公道から敷地内、私道から敷地内、敷地内から敷地内への電柱移し替えは、土地の所有者が承諾すれば問題はありません。あなたの土地から他人の敷地へ電柱を移設するには、相手の承諾が必要です。

 

しかし、現実的にはほぼ無理でしょう。邪魔な電柱を敷地内にわざわざ迎え入れることに許可を出す人がいるとは思えません。電柱の移動が難しいのは、敷地内から公道、敷地内から私道、私道から公道、私道から私道、となります。

 

また、電柱の移動ができるのは、敷地の目の前にある範囲内に限られます。そして、当然ですが、隣家の人が承認しなければ他人の敷地の前に移動はできません。隣地との境界線の延長線上に移設するとしても条件は同じです。隣との境界ギリギリに移動するのも隣家の承認が必要です。

 

次は移動の距離です。電柱の移動距離が長いと移設できない可能性があります。これは権利や承諾などがOKでも、技術面の問題で移設が困難になるのが理由です。そもそも移設できないのは、電柱が直線上に並んでおらず、自分の敷地の電柱が屈曲点になっている場合などです。

 

いろいろややこしいのですが、こうした点を踏まえ、条件が合えば電力会社に電柱移設の依頼をしましょう。電柱の移設料金についてですが、個人の敷地内へ移設する場合は原則無償、個人の敷地から公道などへ移動する場合はケースバイケースです。